週末!30歳カウントダウン

スーパーつぶやき

チョコレート ひとりごと tonight

先日、バレンタインが近かったのでスーパーの板チョコが特売品として売られていた。

 

 わたしは自分で食べる用としてチョコを買おうとしていた。ブラックにしようか、たまにはホワイトを買って贅沢しようかチョコ売り場の前でぼーっと考えていたとき、「すいません」と声をかけられた。その女性は、チョコレートを手にとりたかったようで、ぼーっとチョコ売り場の前で突っ立っているわたしが邪魔だったのである。わたしは慌てて避けた。女性はペコペコしながら5枚ほど板チョコを掴みカゴに入れていた。こちらこそすみませんの気持ち。

 5枚か。生チョコか。ガトーショコラかもしれないなあ、と考えながらわたしはガーナのブラックチョコをカゴに入れ、レジに向かった。あの女性はきっとバレンタインチョコ作りをするに違いない。

 

 しかしすごいものである。日本には、チョコレートの行事ができてしまっているのだ。毎年毎年女の子はチョコレート作りに励むのである。日本のバレンタインは、お菓子メーカーの陰謀だ!って聞いたことあるが、どうなんだろうか。バレンタインは、クリスマス、お正月に次ぐ、大イベントだ。

 

 家に帰って、レシートをみながら家計簿をつける。今月は節約できそうなのは、食費かなぁ、とさっきスーパーで買った板チョコを食べながら支出額を記入した。それこそスーパー行くたびに板チョコを買っているわたしは、食費を節約するというより、もしかしたらチョコ費を節約すべきなのかもしれないと反省した。

 

 今こうやって、わたしに買われた「ガーナのブラックチョコレート」は「ガーナのブラックチョコレート」としてわたしの口に入っているけど、さっきのスーパーで出会ったあの女性は、きっと板チョコを違う食べ物に料理するのだろう。

「おんなじ原料なんだから、料理してもしなくても味は一緒だよーん」というわたしと

「愛という最高のスパイスをお前は知らんのか!」というわたしが頭の中で漫才を始めた。

 

 板チョコを1枚食べ終わったころ。ふと、「こんなに食べたら、いつか鼻血が出てしまうかもしれないな〜」と迷信も事実になることがあるかもしれないと考えた。チョコレートは大量の糖分、脂だってすごい。お菓子だから添加物やっ保存料も入っているだろうし、ゆくゆくは鼻血どころではなくなるかもしれない。基本、体によくはないだろう。(いろんな説あるけど)

 でも、チョコは作れない。市販の品質を疑って、手作りをするというのができない。カカオもスーパーに売ってないし、そもそも作るのに時間がかかるため、チョコを一から作るというのは非現実的な話である。もしチョコレートを簡単に作る事ができたとしたら、スーパーで出会ったあの女性は、板チョコじゃなくてカカオを買っていたかもしれない。愛を告白するために、カカオ豆を長時間すり潰し、湯煎し、時間をかけて特性チョコレートを彼に渡すだろう。

 

 人によって作るチョコレートの味が違うのもなかなか面白いのではないか。クックパッドで「チョコレート」と検索した時、「生チョコ」や「トリュフ」のレシピのほかに「簡単☆カカオと砂糖だけ!甘さ控えめチョコレート」などといったレシピ名で、チョコレートそのもののレシピがたくさん投稿されるかもしれない。おもしろい!

 チョコレートを簡単に自分で作れる社会になったら、お菓子メーカーは大打撃を喰らう可能性も出てくる。待てよ、陰謀って本当かも。こんなに気軽に安価に買えて、老若男女から好まれているチョコレートを簡単に手作りできる環境が未だにないというのは気味の悪ささえ感じる。え、このブログ消されるかな(絶対ない)

 

 おしゃれで高級なチョコレート、小さい頃から食べてた可愛いチョコのお菓子、これからは、俺流チョコレートも生まれるかもしれない。

 

 クックパッドを開きながら、生チョコのレシピを見る。

 材料の欄に「板チョコ4枚」と買いてあった。お菓子をお菓子で作っているように見える。というか、そもそもチョコレートは、もはや「お菓子」ではなく「調味料」に近い存在なのかもしれない。