自己確立できている人は、色気がある
今日、日本一を決めるハンドボールの大会を見に行った。
わたし自身、小学校から何かしらスポーツをわりと真面目に取り組んでいたため、スポーツをする人のかっこよさはよく目にしてきた。スポーツそのものだけではなく、スポ根漫画も、スポーツ観戦も結構好きである。特に球技。高校はハンドボール部に入っていたため、今日の試合は本当に楽しかった。
スポーツする人のどこがかっこいいのかと聞かれると、わたし自身が、スポーツに勤しんでいる頃から常に居心地の悪さを感じていた「体育会系の世界に生きる事ができる」ところだろう。わたしは体を動かすのは好きなのに、そのしきたりに何度も疑問を覚えたことがある。
コーチに「返事をしろ!」と怒られ、
「はい」と返事をしたあと
「はいじゃねえよ」と怒られた時は、
首を傾げて「へい」と返事をしてさらに激怒された。
小学校のミニバスの時の話。今は笑い話。
例え話がアホらしいものにはなるが、こういうところなのである。スポーツをするということは、わたしにとってよく分かんないことが多いのだ。それを耐える事ができる人/いちいち気にしないメンタルを持てる人は非常に尊敬しているのだ。そう、自分ができないことをスルッとこなせる姿がカッコよくみえるのだ。正直、たまに憧れる時もある。
(少し話が変わる。)
そして特にスポーツをしているの中でも、カッコ良いポジションがわたしの中で確立している。それは「司令塔」や「策士」だ。
野球ではキャッチャー、サッカーではMF、バスケやハンドではPGまたはセンター、バレーはセッター、テニスは前衛、力任せなプレイをしない、など。
派手さはないけど、自分の仕事をきちんとこなす。非常に渋い。それがいいのだ。体も動かせるけど、常に「考えている」姿が良い、すごくいい。決めるときは決める。主人公にアシストする脇役はまるでシカマル。こういうタイプは、意外と部長になったりしちゃう。スポーツIQが高い選手というのは、わたしにとってそれ以上にかっこいいことはないのだ。
大きくいえば、スポーツだけではないかもしれない。自分の役割を「適職」であると判断し、頭を使って努める姿はかっこいい。自分の得意不得意を理解し、自分のできることを自分のできるやり方の中で実績を出す。そしてやがて、自分のやり方でプロになる。非常にシンプルな事なのに、なかなかできないのは自分の理想が邪魔するからであろう。
自分のスタイルを見つけていくことが、わたしにとって割と大きな課題であるということは、中学の時から27歳になった今でも変わらない。自己確立ができない今は、理想を追っていいからさまざまな経験をして行きたい。それが自分にとって合う合わないをどんどん判断していきたい。
自己確立できている人は、経験値が高いから発言に説得力がある。そこには自然な大人の色気があると思う。スポーツだけではなく、仕事でも、プライベートでも関係なく自分のスタイルを他者に表明できるのは、まじ峰不二子。